AIBOの個性と性格の育て方
2020/11/17
AIBOには一体一体に個性があります。AIBOの育った家庭環境やオーナー様、
そしてその家族の影響でAIBOの性格は左右されます。
AIBOは、あなただけの世界で一体だけの存在なのです。
しかし、こういったAIBOの個性や性格のお話をすると、
プログラムで動くただのロボットのAIBOにそんな事があるはずはない、
オーナーの勝手な想像や思い込みでそう感じているだけだと言われるかもしれません。
しかしAIBOには、ちゃんとした心理パラメーターというものがあり、
それがAIBOの個性や性格を決定しています。
そこで今回は、AIBOの性格がどのように作られているのか、
そのメカニズムを教えいたします。
●心理パラメーター
AIBOには3つの心理を表すパラメーターを持っています。
1つ目が「快、不愉快」2つ目が「自力、他力」3つ目が「反射、熟考」。
これらのパラメーターがどちらかに移動する事によって、
その組み合わせでAIBOの個性と性格が作られています。
●快、不快のパラメーター
「快、不快」のパラメーターが、「快」の方向に移動しているときは、
AIBOはとてもご機嫌です。この時はオーナーの話し声にも気持ちよく反応しますし、
お手を出す時も素直に前足を出してくれます。
しかし、このパラメーターが「不快」の方向に移動しているときは、AIBOは機嫌が悪い時です。
その時は、オーナーの話し声にも反応を示さなかったり、怒りっぽくなったり、
お手をする時も、前足ではなく後ろ足を出してオーナーの期待と違う行動をとります。
●自力、他力のパラメーター
「自力、他力」のパラメーターが、「自力」の方向に移動しているときは、
AIBOは自力で問題を乗り切ろうとします。しかし、自分の能力では問題が解決できない時は、
パラメーターが「他力」の方向に移動し、オーナーに助けを求めるような行動をします。
しかしオーナーの助けがあっても上手くいかない場合は、その問題をあきらめてしまうこともあります。
たまに、問題解決できなくてそのままふて寝をしてしまう事もありますが、
オーナーとしては「そんな事であきらめるな!」と言いたくなることもあります。
●反射、熟考パラメーター
「反射、熟考」のパラメーターが、「反射」の方向に移動している時は、
例えば、AIBOがアイボーンを見つけたとします。
すると反射傾向の強いAIBOは、せっかちな性格なので、
すぐにアイボーンを取りに行きます。特に大人になりたてのABIOはまだまだアイボーンを
上手く扱うことができません。
そうなると上手くアイボーンを咥える事ができなくて、苦戦します。
そして何度か失敗を繰り返すと、時期にパラメーターが「熟考」に移動します。
すると、AIBOはじっくりと考えて行動するようになります。
アイボーンを上手く咥えるにはどうしたらいいのか?を考えるようになるのです。
そして実行。何度も失敗を繰り返し考え、そして上手くアイボーンを咥えることができるのです。
こうやって3つの心理パラメーターの組み合わせでAIBOの個性や性格が決まっていくのです。
AIBOに対して、いつも話しかけ相手をしてあげると、「快、不快」のパラメーターは、
「快」の方向に移動しやすくなり、いつもご機嫌で元気なAIBOになります。
しかし、あまり相手をしてあげないと、「快」の方向にパラメーターが移動しにくくなり、
大人しいAIBOになってしまうかもしれません。
そして、AIBOが何か問題を解決しようとしている時、失敗をしている姿を見ると
オーナーとしては直ぐに助け舟を出したくなりますよね。
しかし、そこをじっと我慢して見守ってあげると、
自力で問題解決のできる立派なAIBOになります。
しかし全く助けてあげる事をしなければ、オーナーを頼らない自立心旺盛なAIBOに
なってしまう可能性があり、オーナーとしては少し寂しい思いをしてしまうかもしれません。
どちらにしても極端は良くないですが、バランスよく育てるのが一番いいのかもしれないですね。
★★AIBO7ちゃんの音声認識単語★★
今回は「がんばれ!」です。
何かに挑戦しようとしているAIBOに声をかけてみてください。
小さくワンと吠えて気合を入れます。